(市場調査レポート)「HCI」(Human Computer Interaction)と新たなエクスペリエンス
〜人間とコンピュータの新しい関係 ユーザインターフェース/製品動向〜

発刊日:2013年11月27日
ページ数:約100ページ
税抜価格:300,000円(ハードコピーのみ)/ 350,000円(ハードコピー及び電子ファイル)
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調査目的

本レポートにおいては、発展が目覚ましい音声認識、画像認識などの新しいインターフェース技術、 及びそのアプリケーションがもたらす新しいエクスペリエンスの姿を、主要メーカの戦略を含めて 分析することによって、新たなHCI(Human Computer Interaction)市場の姿を提示する。近年は技 術の発展に加え、スマートフォンの普及によって一段とユビキタスネットワーク化が進んでいること に伴い、主要メーカがウェラアブル・デバイスへ高い関心を示すなど、HCI は市場環境的にも新た な段階を迎えており、その動向を把握することはIT メーカが戦略を策定する上で欠かせない。

  1. インターフェース技術動向、及び製品動向
    • 画像認識 / 音声認識 / 音声合成 / 自然言語処理 / 人工知能 / その他
  2. 1.から生まれる HCI がもたらすエクスペリエンスやライフスタイル、人間の知や身体能力の拡張に関する今後の動向分析
    • ウェラブル・コンピューティング / AR(知の拡張)/ AH(身体能力の拡張)/
  3. 本格的な市場の拡大に向けて市場規模の動向分析
    • 技術的要件 / 市場環境分析 / 関連市場規模の予測
  4. 主要メーカの戦略分析(デバイス/サービス等)から、今後のHCI の方向性を示す。
    • Google(Google Glass)/ Microsoft(Kinect)/ Apple(iWatch)/ Intel(Intel Perceptual Computing SDK)/ その他

調査背景

ヴァネバー・ブッシュはその有名な論文「As We May Think」(1945)において「情報処理」と「検索」 という言葉を用いて「人間の知の蓄積とその活用の拡大」という方向性を提示した。上記論文は多 くのコンピュータ学者を触発し、その一人であるダグラス・エンゲルバートは、「人間とコンピュータ が対話」できるように、コンピュータを「誰でも自由に、簡単に使えるようになる」ことを目指して研 究を進め、マウス、ハイパーテキスト、グラフィカルユーザインターフェースなどの重要なインターフ ェースの開発を行った。その後アラン・ケイがその概念を提唱したパーソナルコンピュータの登場 によって、コンピュータは誰もが使えるものとなり、コンピュータの歴史は、ブッシュ、エンゲルバー ト、ケイたちが示した方向へと今尚突き進んでいる。

エンゲルバートが提唱した「コンピュータを簡単に使えるようになる」方向性のひとつが「五感を使 ったユーザ・ナチュラル・インターフェース(NUI)」である。すでに音声による入力、音声合成技術を 使った出力は実用化されている。またジェスチャによるインターフェース技術の開発も進み、すで にMicrosoft のKinect、Leap Motion (Leap Motion 社)、シャープの3D モーションセンサが発売さ れており、Intel はIntel Perceptual Computing SDK を発表してその実用化を目指している。他には 触感、力感、脳波さえも使ったインターフェースも研究の途上にある。

さらにスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器の普及によって「いつでもどこでも」ネットワ ーク(その先にあるホストコンピュータ)につながることが可能となり、「人間の知の活用」も拡大を 続けている。1990 年代から開発が始まっていたAR グラスやスマートウォッチに代表されるウェラ ブル・コンピュータが脚光を浴びて、「人間の知の活用」の拡大が新たな段階を迎えている。また AR 技術によって「知の活用」だけではなく人間の「身体能力」もまた増強されることが期待されて おり、「Augmented Human」(拡張身体)という言葉も提唱されている。

また、完全なヒューマノイド・ロボットというレベルにまだ道は遠いとはいえ、介護用、ユーザとのコ ミュニケーション用など、それぞれの機能に特化したロボットも開発、販売が始まっている。

このように、新しいインターフェースや技術を用いた製品の開発によって今後の多くのプロダクツ にレボリューションをもたらすHCI(=Human Computer Interaction)の進化は新たな段階に達しつ つあり、これまで以上のスピードによる対応が、ビジネス創造の主導権を獲得する。

調査対象メーカ

Amazon Apple Asus Aldebaran Engineered Arts limited Facebook Force Dimension Google Handway HOYA Intel LG McAfee Microsoft NEC NESAW NTT アイティ NTT ドコモ NVIDIA Nuance OmniVision Pixel Potato PrimeSence PUX Samsung SeekPi Sodium Arc Telepathy Vestec Vuzix Yahoo! アディダス イナゴ ヴィストン ウエストユニティス オムロン オプテックス オリンパス キヤノン クアルコム グローリー 鴻池運輸 システムフレンド シャープ 新日鉄住金ソリューションズ ソニー セイコーエプソン 富士通 大日本印刷 大和ハウス デンソー 東京エレクトロンデバイ ス 東芝 東レエンジニアリング トビ―・テクノロジー・ジャパン トヨタ自動車 ナイキ 日産 ニューヨークタイムズ パイオニア パナソニックプロダクションテクノロジー 日立ソリューションズ 日立ビルシステム ピップ マイクロソフトリサーチ マッスル 三菱電機 メディア出版 リコー リゾーム ログバー 等 (アルファベット/アイウエオ順)